







事務所
竣工年 2022年
構造・規模 木造 地上3階
設計 416アーキテクツ、松尾工務店(共同設計)
施工 松尾工務店
写真 浅沼 郁
【コンセプト】
築97年の木造社屋。これまで少しずつ手を入れてきたが、痛みが目立つようになってきたため大掛かりな改修を行なった。
施主である塚田木材は古材を扱う。古い材の形状を変え新たな場所に生まれ変わらせる持続可能な取り組みを行っている。今回の改修ではそんな会社の理念に着想を得てデザインした。
具体的には、
・古材の転用(フローリングを腰板に、建具のサイズを変えて欄間に…など既存の材料を新たな場所に転用)
・既存を継承したデザインの天井
・新たな機能・素材の挿入(普段は従業員の休憩や憩いの場として使われ、勉強会やプレゼンテーションの場となる長さ4mのカウンターを設置。テラゾーに明るい色ガラスを散りばめ、真鍮でぐるりと巻いた。歴史ある空間の中で新たなオブジェクトがキラリと光る)
97年分の雰囲気、風合いをしっかりと残すために、色合いは何度も検討を重ねた。そういった小さな仕掛けを積み重ねた結果、歴史を継承しつつも新たな空間へと生まれ変わった。